【2024年4月 佐渡島1泊2日旅行記】世界遺産登録決定!佐渡金山・宿根木のモデルコースを写真付きで紹介!
2024年7月27日に新潟県「佐渡島の金山」が世界文化遺産として登録されることが正式に決まりました。おめでとうございます!
私も、ちょうど今年の4月1日〜2日に佐渡島に観光をしに行きました。
今回はその時の旅程(東京〜佐渡島)をご紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
1泊2日の旅だったけどかなりの充実感だった!
佐渡島ってどんなところ?
佐渡島は全域が新潟県佐渡市に属しており、面積は854.81km2 (東京23区の1.4倍)、人口5万人ほどの島です。
東京からは、新幹線で新潟駅まで2時間。そこから佐渡島の東側、両津港までカーフェリーで2時間半。意外に近いという印象を受ける方が多いのかな、と思います。
関西方面から向かう方は、直江津港から佐渡島の南に位置する小木港に渡る形になります。
2024年現在、佐渡島へのアクセスは佐渡汽船に限られており、飛行機に乗っていくことはできません。ただ、小さいながらも佐渡空港という空港自体はあり、「トキエア」が2025年の就航を目指しているとの情報もありました。世界遺産の登録を受けて、今後ますます観光客が増えていくことが予想されるので、利便性の向上は重要な課題になりそうです。
佐渡島の旅程「考え方」
私が実際に旅程を立てる上で意識しなければいけなかったことを先にお伝えします。
観光したいところの優先順位をしっかりとつける
旅程はまずフェリーの時間から決める
島内の移動はレンタカーがおすすめ
観光スポットの優先順位をつけよう!
佐渡島は見どころのある観光スポットが多く、また広い範囲に散らばっています。
ある程度優先順位をつけてから旅程を立てるのが普段以上に大事になってくると感じました。
ちなみに私は、①佐渡金山 ②トキの森公園 ③宿根木 と決めていました。
優先順位をつけた上で、一筆書きを取れるようにコースを選択することで効率よく周れます。
フェリーの時間から固定しよう!
また、佐渡の旅程ではフェリーの時間が非常に重要になります。
佐渡汽船には「カーフェリー」と「ジェットフォイル」という2種類の船があります。
それぞれ、所要時間や料金が異なるので簡単にまとめます。
※料金は燃料油の価格変動によって変わることがあります。
佐渡汽船公式サイト
個人的には、船の旅を楽しめるという点で、カーフェリーがおすすめです。
カーフェリーは船外に出られるので、景色を楽しんだり、港からついてくるウミネコにかっぱえびせんをあげたりできます(かっぱえびせんは船内で販売しています。)
また、船内の施設も充実しており、レストランやちょっとしたゲームセンターがあります。
私は一緒に行った友達と、ゲームセンターでお昼の奢りをかけて勝負しました(笑)
ただ、乗り物酔いが激しい方は揺れが少ないジェットフォイルの方が良いかもしれません。
レンタカーも要チェック!
島内での移動にはレンタカーが非常に便利です。
道路はかなり整備されており、海沿いのドライブを楽しむことができます。
フェリーで到着する港には、観光客向けにレンタカー会社が並んでいるので、料金や車種で決めることになります。事前に予約をすると割引になったり、大学生は学割が使えたりするので、要チェックです。
佐渡島旅行記1日目
東京駅で駅弁を買って、新幹線で朝ごはんを食べる
新潟駅から新潟交通の路線バス(朱鷺メッセ・佐渡汽船線)で20分ほど
路線バスの運行経路・時刻表
新潟港では、佐渡汽船の歴史が学べる展示があったり、お土産を見たりして時間をつぶせる
両津港でレンタカーを借りて、
車で20分ほど走ったところにトキの森公園があります。
トキの森公園
資料展示を見てから、実際に観察をすると理解が深まります。
スタッフの方が非常に丁寧に説明をして下さりました。気さくに話してくれる方が多いので、気になった点は聞いてみると良いと思います。
またこの時は運よく、トキのつがいを写真に収めることができました。
徳川幕府が開かれる2年前、1601年に佐渡金山は開かれました。
その後、平成元年(1989年)に至るまで、およそ400年の歴史があります。
見学コースは「宗太夫坑」と「道遊坑」の2種類があります。
「宗太夫坑」は江戸時代の手掘りの跡を見ることができます。「道遊坑」は明治時代以降に開削された跡で、トロッコのレール跡や機械類が見どころになっています。
佐渡金山は見どころが非常に多くあるので、所要時間を多めに見積もっておきましょう。
また、事前に予約をすることで特別なツアーやワークショップに参加することもできます。
それぞれ入場料が1,000円かかりますが、共通券を買うと1,500円になります。
初めて訪れる方はぜひ共通券を買っていただきたいです。というのも、江戸時代から明治時代にかけて技術がどう変化し、また掘削作業にどのような影響があったのか、ということを2種類のコースを見学することで理解できるからです。
ちなみに、坑道内の気温は年間を通じて10℃ほどなので、上着持参が推奨です。
(私は薄手のニットを着ていきましたが、それでも少し肌寒かったです。)
「朱鷺伝説と露天風呂の宿きらく」というお宿に泊まりました。
離れにある露天風呂はチェックイン時に予約ができ、宿泊客は30分無料で利用できます。
夕食もとても豪華で、満足度の高いお宿でした。
1日目は、佐渡金山を中心にその道中でトキの森公園を観光しました。
私が訪れたときは交通量も少なく、また佐渡金山・トキの森公園どちらでも混雑のために待たなければいけないといった状況はありませんでした。しかし、世界遺産登録決定後は観光客が増えるので、この旅程以上に余裕をもって計画を立てる必要がありそうです。
佐渡島旅行記2日目
2日目は最初に西三川ゴールドパークを訪れました。入館料1,200円で資料館見学と砂金採り体験がセットになっています。
施設の方の説明を聞いていざチャレンジ!丁寧に教えて下さるので、小さいお子さんでも楽しめそうです。全く初心者の私でもいっぱい取ることができました。
とれた砂金はその場ですぐにペンダントやキーホルダーにできます(別料金)施設の方に聞いたところ、実際に近くの川から採れた砂金を使っているとのことでした。西三川ゴールドパーク
宿根木は、北海道と大阪を日本海回りで結ぶ北前船の重要な寄港地として栄えました。
船大工が築いた木造の建造物が今も保存されており、非常に歴史的価値のある場所です。
町並みを眺めながら歩くだけでも、楽しい気分になります。
右の写真は、はんぎりと呼ばれる手作りのたらい舟のクルーズを体験したときのものです。
全部で3種類のコースが用意されており、料金が異なります。
Aコース:15分/1,000円
Bコース:25分/2,000円
Cコース:35分/2,500円
船頭さんに伺ったところ、Bコースを選ばれる方が多いようですが、私たちはせっかく来たのだからとCコースにしました。
Cコースはかなり沖合まで巡るコースで、
たらい舟にのったままどこかに流されてしまうのではないかと少し不安でした(笑)
また、のってみて、その速さにびっくり!想定していたよりもかなり速度が出ていました。
はんぎりはその場で360°回転させることができるために、小回りが効き、岩場の隙間を進んでいくのに適しているのだと教えていただきました。
気さくな船頭さんとお話をしながら、はんぎりクルーズ。とても貴重な体験でした。
宿根木から両津港までは最短距離で向かうと車で1時間ほど。
私たちは海岸沿いの道路をぐるっと回っていったので1時間半くらいかかりました。
道はゆるやかなカーブで、交通量も少ないので快適なドライブでした。
フェリーの出発時刻まで時間があったので、
両津港ターミナル売店でお土産を選びました。
島内の観光地で売っているお土産(特にお菓子など)はだいたい揃っている印象を受けました。お土産の買い忘れに気づいたら、両津港で買うことができるので安心です。
むしろ、道中じゃまにならないように最終日に両津港で買うのが良いかも。
帰りは新潟駅で駅弁を買い、新幹線の中で食べました。
その後眠くなって爆睡。気がついたら東京に着いていました(笑)
佐渡島と能登半島地震
2024年1月1日に発生した能登半島地震。
「宿根木町並み案内所」の方に聞いてみたところ、お正月で観光客も少なく幸いにして大きな被害はなかったとのこと。
とはいうものの、木造家屋が1棟半壊しために取り壊され、隣の家屋も一部が損傷を受けた(ブルーシートで覆ってある箇所)とのことでした。
宿根木は佐渡島の南端。
水平線の向こうが能登半島で、直線距離にして100kmほどです。
震源地が佐渡に近い沖合だったら、津波の被害も出ていたかもしれないとお話をしてくださいました。
宿根木の良さは、伝統的な木造家屋の街並みです。
過度に地震への対策を行うと、街並みが損なわれてしまう…。
しかし、今回の地震で現に1棟つぶれてしまったわけで、
今後ますます増える観光客の安全確保のためにも何かしらの策は講じなくてはいけません。
バランスを取るのが非常にむずかしいと感じました。
自分なりに検討したい問題なのですが、それはまた別の記事にします。
終わりに
1泊2日の旅行でしたが、非常に有意義な時間になりました。
やはり事前に旅の目的を決めていくと、ただ「楽しい」だけでは終わらず、学びの多いものにすることができると改めて感じました。(もちろん、ふらっと旅にしかない良さもありますが!)
佐渡島は一言で「北が自然」「南が歴史」と表せます。
今回の旅行では南側を巡ったので、次は自然に触れ合う旅程を組みたいと思います。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました!